・運転中に居眠りをしてしまい事故を起こしかけた
・自分がよく居眠りしてしまう原因が分からなくて対策できない
このような悩みを解決する記事になっています。
この記事を読むことで、自分が運転中や会議中に眠くなる原因を知ることができます。
原因を知ることができれば、それに対する対策を立てることもできます。
理学療法士として学んできた医学知識も踏まえて、眠くなったり居眠りしてしまう原因をお教えします。
・会議中や運転中などに居眠りをしてしまって困っている
・居眠りをしてしまう原因が病気などではないか不安に思っている
・会議中や運転中に眠くなる原因を知りたい
会議中や運転中に眠くなる原因とは
会議中に眠くなって居眠りしてしまうと、周囲に自己管理ができていないとかやる気がないと思われてしまいますよね。
それは避けたいところです。
でも、昨日はしっかり寝たはずだしやる気もあるのになぜだろうと疑問に思ったりしませんか?
睡眠時間が少なかったりやる気がなかったりする場合はもちろん日中眠気がくるのは当然ですよね。
ですが、それ以外にもいくつか日中に眠気がきたり居眠りしてしまうには原因があります。
会議中や運転中に眠くなる原因は、食事、睡眠の質、モチベーション、環境、病気の5つに大きく分けられます。
①食事
②睡眠の質
③モチベーション
④環境
⑤病気
では、それぞれ順番に解説していきます!
眠くなる原因①【食事】
食事後の内臓への血流量増加】
昼ご飯を食べた後の午後1~2時頃に眠くなった経験はないでしょうか?
食事をとったあとには消化や吸収をするために、消化器官などの内臓に血流を集めようとします。
そのため、脳への血流が低下することで眠気がくる要因となりえます。
特に食べ過ぎたりしたときは消化に多くのエネルギーを割かなければいけないため、眠くなったりしやすいといえます。
血糖値スパイクによる低血糖
糖質をとると血液の中に含まれる血糖値が一時的に上昇します。
食事後に血糖値が上がりすぎて高血糖状態にならないように、通常インスリンを分泌することで血糖値を下げて正常範囲内に戻そうとする働きが起こります。
この血糖値の上昇と下降の仕方には特徴があります。
食事中の糖質の摂取量が多いほど血糖値の上昇値が高くなるので、より多くのインスリンが分泌されることになります。
ここで問題となってくるのは、この大量のインスリン分泌により、その後の血糖値の低下がジェットコースターのように乱高下をするように下がってしまうことです。
この乱高下のことを血糖値スパイクといいます。
そしてインスリンにより血糖値が下がりすぎてしまい、一時的な低血糖を起こしてしまいます。
あくびがでる、眠気、頭がぼーっとする、冷や汗など
これが食事して数十分後に急激に眠気がくる主な要因となります。
血糖値スパイクについて知りたい方は以下のサイトが分かりやすいです。
眠くなる原因②【夜間の睡眠の質が低い】
睡眠不足であれば日中眠くなるのは当然です。
でも、毎日しっかり睡眠時間確保しているのに日中眠気がくるという場合は、夜間の睡眠の質が低い可能性があります。
【睡眠の質を下げるよくある原因】
・アルコールを摂取してから寝る
・電気やテレビをつけっぱなしにしたまま寝る
・寝る直前までスマホやパソコンを触っている
・ソファやこたつなどでいつの間にか寝てしまっている
・枕やマットレスなどの寝具が合っていない
これらの習慣には気をつけましょう!
特にいびきをよくかいている人は要注意です。
気道が狭くなって睡眠時に酸素がうまく取り込めずに脳が酸欠状態になってしまっているかもしれません。
呼吸を助ける寝具などを使用することも一つの方法です。
首だけでなく肩甲骨も支える構造になっているスリーパードクターズピローは呼吸を助ける構造となっています。
睡眠の専門家も絶賛!【スリーパードクターズピロー】眠くなる原因③【モチベーション】
会議に主体性をもって参加していない
会議のときに発言をしっかりしていれば、緊張したり興奮したりして眠くなることは少ないでしょう。
眠くなるということは、ただいるだけの受け身の会議となっていることも原因ではないでしょうか。
やる気がなく思考停止状態であれば、脳はスリープモードに入ります。
これは自身の仕事に対する取り組む姿勢の問題といえるでしょう。
副交感神経が優位になっている
興奮しているとき夜眠れないこととかありますよね。
人には無意識で身体の調節をしてくれる自律神経があり、交感神経と副交感神経に分けられます。
それぞれ身体が状況に応じて適応しやすいように調節してくれています。
交感神経:活動をするときに働く
副交感神経:休息をするときに働く
通常は活動しようとしているときには交感神経が働いて、活動するための体の準備をしてくれます。
日中の活動をしているときには交感神経が働くはずですが、そのときに副交感神経が働いていると眠くなってしまう可能性があります。
日中にくつろいでリラックスしているときに眠気がくるときは副交感神経が優位になっているかもしれません。
もし仕事中や運転中など交感神経が働いているはずのときに副交感神経が働いているのであれば、気が緩んでしまっているのかもしれません。
眠くなる原因④【環境】
室内の二酸化炭素濃度が高くなっている
会議中や車の運転中に眠気がくることありますよね。
そんなときに窓を開けて換気したら眠気が吹っ飛んだりしたことありませんか?
もしかしたら、密室の空間で二酸化炭素濃度が高くなっているのが眠気の原因かもしれません。
人はある程度以上の二酸化炭素濃度の空気を吸っていると眠気がくるようになっています。
特に会議室などで人口密度が高いときなどは、極端に二酸化炭素濃度が上がってしまうこともあるので要注意です。
暖房を効かせすぎている
人は体内の深部体温を下げることで眠ることができます。
眠るときに寝汗をかいたりするのも、深部体温を下げようとする働きによるものです。
室内の暖房を利かせすぎていると、体温を下げて調節しようとする働きが起こります。
その体温を下げるという体の調節機能に付随して眠気がきたりします。
布団に入って温かくすると眠くなりますよね。
それと一緒で室内の暖房が効いていると眠気を誘う原因になるかもしれません。
眠くなる原因⑤【病気】
睡眠時無呼吸症候群
大きないびきをする人は要注意です。
睡眠時なので自分ではなかなか気づけないですが、気道が閉塞して睡眠時に呼吸が一定時間止まっていることがあります。
正確な診断をするためには、専門病院に1日泊まって睡眠時の無呼吸の回数や時間を計測してもらいます。
睡眠時無呼吸症候群の方は突然死のリスクが高くなったり、寿命が短くなる可能性があります。
通常であれば睡眠をとって脳や身体を休めるはずが、夜間の睡眠時に脳が酸欠状態になってしまっているということです。
もし睡眠時間はしっかりとっているのに、いつも眠くて仕方ないという人は要注意です。
・いびきが大きいといわれたことがある
・寝ているときに呼吸が止まっていることを指摘されたことがある
・肥満である
・顎が小さい
・首が短い
・睡眠時間はしっかりとっているのによく居眠りをしてしまう
上記に当てはまるという方は要注意です。
一度専門病院を受診することをオススメします。
交通事故や仕事中の居眠りを繰り返したりする前に対策しましょう。
また中等度以上の睡眠時無呼吸症候群を放置していると10年後には3~4割の人が死亡してしまうとも言われており、突然死の原因ともなりえるといわれます。
※上記はwikipediaより参考引用しています。
ナルコレプシー
食事中に居眠りをしたり大事な試験中や商談中に居眠りをしてしまったり、通常であれば考えられないような場面で強い眠気を生じます。
このような日中の我慢できない強い眠気を生じ睡眠発作といわれます。
また、大笑いしたり興奮したりする陽性感情をきっかけに、全身の筋肉の緊張が抜けて床に崩れ落ちたりするような情動脱力発作という症状もみられることがあります。
数分~30分脱力状態が続くこともありますが、意識は保たれており、てんかんによる発作とは別物です。
入眠時幻覚や睡眠麻痺(いわゆる金縛り)もみられることがあります。
ナルコレプシーは10代に多く、日本では0.16%~0.18%と推計されています。
※日本睡眠学会の記事より上記は改変引用しています
まとめ
会議中や運転中の居眠りを防ぐには、まず自分が眠くなる原因を知ることです。
大きく分けると以下の5つの原因が挙げられます。
①食事
②睡眠の質
③モチベーション
④環境
⑤病気
主な原因としては、前日の夜間の睡眠の質が悪いか、当日の食事のタイミングや内容、会議室や車の中の環境が挙げられます。
これらの原因に当てはまらない場合は、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの病気の可能性もあるかもしれません。
そのような方は専門病院の受診をオススメします。
居眠りの対策方法についても知りたい方は下記の記事で解説していますので合わせてどうぞ!
それでは、また!