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体組成計のメリット!体重だけで判断する間違ったダイエットから脱却

しーたす
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こんにちは!理学療法士のしーたす(@generalist_pt)です。 ダイエットが成功したかどうかってどうやって判断しますか?

ほとんどの人は体重計に乗って体重が増えたか減ったかで、太ったか痩せたかを判断すると思います。

体重が2kg減ったら減ったんだから痩せたと思うし、ダイエット成功したと思いますよね。

でも、これって本質的なことを見失っちゃってるんです。

当たり前のことなんですけど、体重って重さですよね

ダイエットって体重を軽くすることが目的でしたっけ?

数字に踊らされて本質を見失っていませんか?

見た目を変えたくてダイエットしようと思うわけですよね

ここの本質的な部分を見失ったダイエットが横行しているので警鐘を鳴らしたいと思います。

この記事を読めばダイエットの本質的な部分を理解することができます。

こんな人にオススメの記事

・体重計の重さに一喜一憂してしまっている人

・ダイエットの本質的なことを知りたい人

・体組成計のメリットについて知りたい人

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体重計 頭抱える

体重が減るってどういうこと?

体重計?

体重は体の重さのこと

まず人間の体の構成比を考えてみましょう。

人間の体は、水が60%、たんぱく質が15~20%、脂質が13~20%、ミネラルが5~6%、糖質が1%、その他6%程度といわれています。

体重計で計測される数値は一体何を示すのかというと、この人間の体内の構成比の総和が重さとして計測されるだけです。

水が1kg減っても、筋肉(たんぱく質)が1kg減っても、脂肪が1kg減っても、全部同じ1kgです。

よく1週間で○kg痩せたみたいなことを言って羨ましがったりすることがあると思いますが、それって本当に羨ましいことなんでしょうか?

例えば、プロボクサーは試合前の減量期のごく短期間で10kg以上減量することは稀ではありません。

そして計量が終わったあとの1日の食事で5kg以上戻ることもザラです。

これって体の中でどういうことが起こっているんでしょうか?

人間の体の中で増減しにくい順番でいえば、筋肉>脂肪>水となります。

1~2日で筋肉も脂肪も1kg以上は増えないし減りません

ではこの短期間での体重の増減は何でしょうか?

答えは十中八九『水』です!

短期間の体重の増減のほとんどは水

前述したように人体の構成比の中で水分が占める割合は約60%です。

体重60kgの人が10%水分を抜けば6kg減量できますよね。

人は何もしなくても1日に多くの水分が排出されるようになっています。

尿と便で約1300~1500ml排泄され、不感蒸泄(皮膚や呼気などから水分が失われること)は1日に約900~1000mlと言われます。

発汗などによりさらに水分が失われます。

水分だけで1日に2300ml以上の重さが減るわけです。

1日飲まず食わずにいるだけで2kgは痩せれますよ。

痩せるのって簡単ですよね!

うーん、、、でもこれって本来目指しているダイエットでしょうか?

考えたら正しくないのが当たり前なのわかると思うんですけど、多くの人が短期間の体重の増減に一喜一憂してますよね。

要は、これって体の中の水分減って脱水状態になった!と喜んでいるのと同じことなんですよね、、、

ダイエットの目的は見た目の改善

体重計 マスコット

ここでもう一度本来のダイエットの目的を思い出してみましょう。

人によってダイエットをする目的がありますよね。

モテたい、理想の体になりたい、人からよく見られたい、スタイルがよくなりたい、おしゃれな服が着られるようになりたい、、、などなど

でもこれって結局は体重関係ないですよね。

だいたいほとんどの人は「見た目を変えたい」ってことですよね。

言いたいことはこれです。

「体重という数値に踊らされて、体重を減らすことが目的になっていませんか?」

同じ体重の重さでも人によって見た目が全然違いますよね。

ダイエットの目的は「見た目の改善」だったはずです。

本質的なところはどこかしっかり理解しましょう。

そうしないと数値が目標になってしまって、体重は減ったけど理想の体型にならないという本末転倒な結果が待っていますよ

体重はダイエットの一つの指標でしかない

体重計 猫

体重測定のメリットとデメリット

体重のデメリットは前述のように、総和としての体重の重さしかわからないということです。

でも、体重を測定することに意味がないといっているわけではありません。

体重測定のいいところは数値がかなり確かだということです。

最近はデジタルの体重計がほとんどでかなり細かい単位まで正確に計測してくれます。

ここで一つ知っておくべき知識に、ホメオスタシス(恒常性)という概念があります。

生態は常に一定の恒常性を保とうと調節する機能を持っています。

暑くなれば体温が上がらないように発汗して一定の体温を保とうとしますし、水分も過剰になれば余剰分を排泄しようとします。

暴飲暴食をしてしまって短期間で2~3kg体重が増えることってよくありますよね。

これってほとんどは体脂肪ではなくて水分での増加なので、ほっておけばホメオスタシスが働いて体内の余分な水分が排出されることで大体元の体重に戻ります

ここで一つ注意すべきは、一度体重が増えてしまってタガがはずれてしまうと、もうどうでもよくなってしまったりして暴飲暴食を繰り返してしまうことなんです。

そうして短期の体重の増加ではなく中期になってくると体脂肪も次第に蓄えられていってしまう。

そうならないために、体重測定のもっとも賢い利用方法は、毎日の数値に一喜一憂するのではなく、1週間の平均体重で判断するということです。

こうすると、水分の増減による影響が少なくなり体脂肪の増減の要素を反映しやすくなります。

体重測定の実際の指標としての利用方法

まず体重を測定する時間帯を固定しましょう。

食事後や排泄後などでも大きく体重は変化します。

毎回必ず同じ条件で測定するようにしましょう。

オススメは朝起きてトイレに行った後です(食事前)。

飲み会や暴飲暴食をした次の日はおそらく1~2kgぐらい体重が増えていることもあるでしょう。

体重測定の結果については無心になることです。

感情が伴うとそこで「どうでもよくなってしまえ状態」が発動してしまう可能性があります。

1日の変化は当然のこととして受け入れるのです。

最近は体重計を測定したら自動でデータ取りをしてくれてスマホのアプリと連動してデータ管理できるものがあります。

僕はオムロンの体重計を使っていますが、めちゃくちゃ便利です。

アプリを使えば1週間とか1ヵ月ごとの体重も平均して出してくれたりします。

数日の変化は水分、数週間の変化は脂肪、数か月の変化は筋肉といった形で影響の受けやすさが変わってきます

中長期の体重を指標にしましょう。

体組成計でダイエットの指標を明確に

体重計

体重計も中長期でみることで体脂肪や筋肉量を反映するのは確かですが、実際の細かい人体の構成比の変化は分かりません。

そこで有用なものが存在します!

体組成計といわれるものです。

一般家庭でも簡易の体脂肪を測定できるものが売らていると思います。

電気の流れやすさ(電気抵抗)で体内の水分量を測定することで、体脂肪量を測定するものになります。

足だけでなく手からも測定できるものの方が誤差は少なくなります。

筋肉は水分をため込むことができますが、脂肪は水分をためこむことができません

この水分量の違いにより筋肉量や体脂肪量を推定する機械になります。

そのため、浮腫んでいると体脂肪率が少なくでたり、脱水だと体脂肪率が高くでたりする誤差があるのがデメリットにはなります。

体組成に関しても同じ時間帯の同じ条件で測定する方がベターです。

また、トレーニングジムなどではin bodyなどのもっと正確に細かい体組成を測定できるものもあります。

in bodyなどは身体発達スコアなど得点で表してくれるものもあるのでおもしろいですよ。

ジムなどで置いている場合はぜひ使用してみてください。

まとめ

ダイエット ビーズ

体重計は正確な数値が得られますが、その数値の表す意味を理解しなければなりません。

ダイエットは体重を減らすことが目的ではなく、体脂肪を減らすことが目的なはずです。

短期的な体重の増減のほとんどは水分量の増減によるものです。

体重計の短期的な数値変化に惑わされず、中長期(○週間~○ヵ月)での変化を指標にしましょう。

また体組成で体脂肪率を知ることで自分の目指す方向性が分かってきます。

体脂肪を減らすのか、筋肉量を増やすのか。

自分の体を知ることが大切です。

そうすることで理想のスタイルを獲得するための目標が明確になってくるはずです。

それでは、また!

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