書評

【嫌われる勇気】アドラー心理学に学ぶ生き方や人生へのヒント①

【嫌われる勇気】アドラー心理学に学ぶ生き方や人生へのヒント①
しーたす
しーたす
こんにちは!理学療法士のしーたす(@generalist_pt)です。「嫌われる勇気」は読んだことのある人も多いのではないでしょうか?

言わずとしれた名著で、ここ数年で一番売れた自己啓発本といってもいいぐらい売れに売れた本です。

人生に悩む若い青年とアドラー心理学を極めた哲人との対話形式で進んでいく本書はとても読みやすくなっています。

始めて読んだときは衝撃を受けました。

考えてもいなかった視点から核心を突かれ、僕自身の今までの考え方や生き方にも大きく影響を受けました。

名言が1ページに1文はあるというぐらい内容が濃い本で、今まで何回か読み直しているんですがその度に違う気付きを得ています。

分かりやすく簡単な表現で書かれているから一見すると単純なようなんですけど、人生の本質について書かれて考えれば考えるほど深い。

僕自身本当の意味で理解し実践していくにはまだまだですが、自分自身の整理の意味も込めてまとめてみたいと思います。

こんな人にオススメの記事

・嫌われる勇気を読んでしばらく経って内容を忘れたので復習したい

・アドラー心理学について少し興味はあるけど本を読むのは面倒だな

・「嫌われる勇気」を買おうか迷っている

世界はシンプル

悩み多き青年の目には、世界は矛盾に満ちた混沌としか映らず、ましてや幸福などありえなかった。

青年
青年
風の噂に先生の噂を聞きました。曰く、人は変われる、世界はシンプルである、誰もが幸福になれる、だのと
哲人
哲人
世界はシンプルであり、人生もまたシンプルです。「世界」が複雑でなのではなく、「あなたが」が世界を複雑なものとしているのです。
哲人
哲人
客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味づけをほどこした主観的な世界に住んでいます。
哲人
哲人
人は変われます。のみならず、幸福になることもできます。あなたにその「勇気」があるかです。

青年は現代社会の理不尽さや不公平さという現実を見せつけられて、世界は複雑であり変わることもできないと感じています。

しかし、哲人はそんなことはないと一蹴します。

果たして、本当にそうといえるのでしょうか。

これから、青年と哲人との会話で人生の真理が明らかにされていきます。

アドラー心理学とは

フロイト、ユングとともに「心理学の三大巨頭」と称されたアルフレッド・アドラーによる心理学を「アドラー心理学」といわれています。

日本では、心理学というとフロイトとユングが取り上げられることが多く、アドラーの知名度は低いです。

アドラー心理学は個人心理学といわれ、人間理解の心理、また到達点として受け入れられています。

原因論と目的論について

青年
青年
現在のわたし(結果)は、過去の出来事(原因)によって規定されている。人はそう簡単に変われない。
哲学者
哲学者
アドラー心理学は過去の原因ではなく、今の目的を考えます。われわれは原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進むことはできません。

ここでは青年は引きこもりを例に出して、過去のいじめなどの原因が現在の引きこもりを招いたと述べます。

哲人は、外に出ないという目的が先にあって、その目的を達成するために不安や恐怖という感情をこしらえていると述べます。

これがアドラー心理学の「目的論」です。

僕も今の自分は過去の経験の積み重ねがあるからこそ存在するものだと思っていました。

でも、過去の経験(原因)が現在(結果)を規定するということは、物事は「決定論」に行き着いてしまいます

過去は変えられないから、過去が現在も未来もすべて決めてしまうということです。

これが原因論の考え方であり、自分は変われないということになってしまいます。

アドラー心理学では過去の原因は関係なく、今現在の目的が変わるきっかけになると考えます。

僕もどこかで原因論の思考に取りつかれていたようで、過去の経験や環境で今の自分は作られているし、どこかで自分は変われないと思っていました。

トラウマは存在しない

哲学者
哲学者
アドラー心理学ではトラウマを明確に否定します。
哲学者
哲学者
自分の経験によって決定されるのではなく経験に与える意味によって自らを決定するのです。
哲学者
哲学者
われわれはみな、何かしらの「目的」に沿って生きている。それが目的論です。

アドラーは「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定すると語っています。

いじめを受けた人がみな同じようになるわけではないし、お金持ちの家に生まれた子供がみんな同じように幸せになるわけではない。

経験自体ではなくその経験にどういう意味を与えるかによって変わるということです。

いじめられたことでいじめられる側の気持ちを理解し優しい人間になるものもいるし、いじめられたことで自分を卑下したり自信を失う人もいます。

僕はある意味この考え方を知ったとき救われました。

学生時代友達も少ない方でしたし人見知りでコミュニケーションが苦手だったから、この先もその経験がある以上変わることはできないとどこかで感じていたからです。

過去の経験にどういう意味付けをするかで、その経験がプラスにもマイナスにもなりえるわけです。

僕は、過去のマイナスと思っていた経験をプラスに変えるような意味づけをすれば、過去に支配されず自分も変われるかもしれないと思えたのです。

感情について

青年はコーヒーをこぼされたときに大声でウェイターに怒鳴ったことを例に出して、感情は「原因」ありきであると論破しようとする。

しかし、哲人はそれさえも目的論で説明がつくという。

つまり、屈服させるという「目的」のために怒りを利用したというのです。

刃物があればカッっとなって刺すのかという例を持ちだし、人間は怒りなどの感情はコントロールできるという。

ただ怒りという無抵抗な相手に対して安直な手段を持ち出しただけだと。

哲学者
哲学者
大声を出すために怒った。手段として怒りという感情を捏造した。怒りとは出し入れ可能な「道具」なのです。

感情を手段として利用するという考えは全く思いもつきませんでした。

しかしよくよく考えると思い当たるところは至るところにあります。

店員などに対してクレームをいれるいわゆるクレーマーのタイプは、言葉で説明したりするという手順をはぶいて無抵抗な人間を屈服させるという目的があるんだろうと想像がつきます。

また、涙を見せたりする哀しみという感情も同情を誘う手段として利用されることもあるような気がします。

そう考えれば、人間は感情を目的を達成するための手段として使っているという考えは結構腑に落ちました。

人には純粋な感情は存在するとは思いますが、人は感情をコントロールできるはずであり、感情が爆発したときは何か目的のための手段としている可能性もあるのかもしれません。

あなたはこのままでいいのか

哲学者
哲学者
もしも幸せを実感できずにいるのであれば、「このまま」でいいはずがない。

青年は、自分を卑下しており、明るいYさんのようになりたいがなれるはずがないと思っている。

哲人は、青年がYさんなり他の誰かになりたがっているのは、「何が与えられているか」にばかり注目しているからだという。

哲学者
哲学者
大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかです。

アドラー心理学は「所有の心理学」ではなく「使用の心理学 」といわれます。

そして、哲人は今の青年が不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからとまで言い切る。

決して、不幸の星の下に生まれたからではないと。

「不幸であること」が青年自身にとっての「善」だと判断したからだと。

つまり、不幸であることで自分にとって何か都合のいいことがあり、その目的が達成されているから、不幸であり続けているというのです。

ライフスタイルについて

青年
青年
人の性格や気質は変えられない

これに対して哲人は、アドラー心理学では性格や気質を「ライフスタイル」という言葉で説明します。

性格や気質というと先天的で変えることのできないものという印象を持ちます。

そうではなくて、その人が「世界」をどう見ているか、もっと広く、その人の人生観や世界観までを含んだ概念であり、「ライフスタイル」という言葉で表現しています。

哲学者
哲学者
あなたはあなたのライフスタイルを自ら選んだのです

人種、国籍、文化、家庭環境などの外的要因は影響しますが、それでもなお「こんなわたし」を選んだのはあなた自身ということです。

つまり、性格や気質など先天的に与えられたものや外的要因で「こんなわたし」になったのではなくて、「こんなわたし」というライフスタイルを選択した結果、今の自分がある。

しかし、人はなかなか変わることができない。

色々不満はあったとしても、「このままのわたし」でいるほうが楽で安心だから。

ライフスタイルを変えないという選択を選んでいる結果、変われない。

変わらないことでの「不満」と、変わることでの「不安」を天秤にかけて、常に変わらないことを選択している

あなたが変われないのは、過去や環境や能力ではなく、ただ「幸せになる勇気」が足りていないということ。

アドラー心理学が「勇気の心理学」といわれるゆえんです。

可能性の中に生きていては変われない

青年
青年
もしもYのような人間だったら幸せになれる
哲学者
哲学者
「もしも何々だったら」という可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません

もう少し若かったら、もう少し時間があったらなど、「もし何々だったら」という可能性を残しておきたいから変わらない言い訳をします。

何かに挑戦したり変わる選択をしたときに、うまくいかなかったことを恐れているわけです。

可能性の中に生きていれば変わらなくて済む自分への言い訳が成り立つということなのかもしれません

変わりたいのであれば、ただ「ライフスタイル」を選びなおしていくしかない

哲学者
哲学者
これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない。自分の人生を決めるのは「いま、ここ」に生きるあなたなのだ

まとめ

要点

・世界はシンプルだが、「わたし」の主観により複雑にみせている

・フロイト的な原因論ではなく、目的論に立脚すべき

・過去に原因を求めてはいけない、トラウマを否定せよ

・人は過去の原因に突き動かされる存在ではなく、何かしらの目的を達成するために動いている

・目的論の大前提として「人は変われる」

・人は自らのライフスタイルを選択している

・変われずにいるのは、あなた自身が変わらないという選択をしている

・ライフスタイルを選ぶ勇気=幸せになる勇気が足りていない

・可能性の中に生きていては変わることはできない

・自分の人生を決めるのは「いま、ここ」にいるあなた

続きは以下の記事からどうぞ!

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【嫌われる勇気】アドラー心理学に学ぶ生き方や人生へのヒント② アドラー心理学から生き方や人生のヒントを学んでいきましょう! ということで第2回目になります。 前回は、アドラー心理...

それでは、また!

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